今年読んだ2つ目の小説は「青い鳥」
たまたま鳥つながりで、重松清さんの「青い鳥」を読みました。
私はいつも部屋の本立てに文庫を10~20冊ストックしているのですが、地震後は2、3冊しか置いていません。そこに立てていたのは、小川洋子さんの「ことり」と重松清さんの「青い鳥」、星野道夫さんの「旅をする木」でした。なぜこのようなチョイスなのかというと、本屋さんで買った順番に置いているからです。気が向いた時、その時の気分で本を選び買うので、推理小説に限るとか、村上春樹さんで揃えるとかの決まりはありません。また、今年が酉年だからという理由でもありません。
大学院時代、私の癒しはひとりカラオケと月に1、2回のBarと、半身浴しながらの読書でした。毎日のように文庫本や新書を持って半身浴していました。本が傷むとかは気にしません。濡れても水なので特に染みができることもありませんでした。好きな時、好きな方法で読むことが一番の癒しです。
重松清さんの本は「きみの友だち」を読んだことがあります。大学院時代に読みました。教育の道を進んでいたので特に興味深い、面白い、心動かされる本でした。今時、子どもの様々なメンタル的な症状に、~症とか~病と名前をつけてしまうことは簡単かもしれませんが、それには何かしらの原因があるということを考えさせられました。紫系の色の花を黄色で描いた女の子の話が印象に残っているのですが、私はその絵を面白いと思うでしょうし、どうしてその色を使ったのか聞くでしょう。けっして彼女を責めることはしないでしょう。しかし、重松清さんはそういうことをおっしゃっているのではないと思います。そのような場面に出会ったとき、どのようにその子と向き合いますか。
「青い鳥」には様々な子どもたちが登場します。それぞれの表現方法でSOSをしています。それを読み取れるスーパーヒーローが現れます。彼は一体何者なんだ!?短編集ですので、1時間あれば一編読めると思うので、ぜひ興味のある方は読んでみて下さい。すばらしい本です。
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