2023.10.31 14:37カエルの楽園を読んで百田尚樹さんの本です。確信、現実から逃げる人々に重なり、非常にイライラしながら読みました。リアルでした。私には何ができるのか。考える力という言葉は私が大学で教育を学んでいた当時よく言われていました。あれから15年ほどが経ちました。そのような教育を受けた子どもたちが大人になっていきます。これから世の中が変わるでしょうか。いえ、変わってきているでしょう。ただ、考える力がついたとしても、行動する力がなけ...
2022.07.30 14:57ジャンニ・ロダーリの本久しぶりの投稿です。企画展示は無事終わり、今後の方向性が見えました。ありがたい時間でした。興味のある方は、YouTube、next27artをご覧ください。もっと興味のある方はInstagram、yuko.next27をご覧ください。クジオのさかな会計士という本です。訳してあるものですが、ピリッと胡椒が効いていて、宇宙に放り出されたけど自分だけではなく皆一緒だから希望があるみたいなイメージ。そうで...
2022.05.16 17:03久しぶりに本を読んだ森見登美彦さんの太陽の塔。ファンタジー系の作品で自分が泣くとは思わなかった。主人公の1番近い友人の最後の方のひと言。今までの話がこのひと言に凝縮されていると思った。変わった男だが、こんな人と付き合えたら面白いだろうなと。うらやましく思った。男女言うつもりはないが、やはり男の方が友情が熱い気がする。女は間にトレーシングペーパーを挟んでいるような、かすかに見えない、掴めない何かがある。それを壊すと皆引...
2021.08.28 14:51カモフラージュ私はカモフラージュすることがあるのだろうか。きっと無意識にしていて、たぶんバレている。松井玲奈さんの「カモフラージュ」を読んだ。よかった。久しぶりに友達ができたような安心感があり、彼女の芯のある言葉たちに共感した。美しい人だ。私の中にあるオレンジは半分ではないだろう。丸ごと一個、一緒に食べてくれる人を望み続けている。"オレンジの片割れ"はどんなにでも想像できてうれしかった。作風を変えど、どの作品も...
2020.01.12 14:34新年最初の本は「針がとぶ」昨年海の絵は完成しませんでしたが、気持ちは保ったままです。今年は個展をしますので、皆さんにお見せできるようがんばります!さて新年一つ目の本は、吉田篤弘さんの「針がとぶ」という本です。表紙に惹かれて買い、読んで心に栄養をもらいました。すばらしい本です。説明したくないです。小川洋子さん解説です。150×90センチくらいのパネルを6つ作って、和紙を張って、絵を描く。今紙を張っているところです。もうすぐ描...
2019.11.24 13:53冬虫夏草梨木香歩さんの冬虫夏草を読みました。毎日お風呂で少しずつ読み進めていきました。じわりじわりと話が進んでいき、最後の最後で究極に心が高まりました。感動しました。色々な植物、木々、動物、土地、自然の中にある、あるかもしれないものを想像しながら、穏やかに楽しめました。すばらしい本です。今年中に海の絵を描きあげられそうにないです。頭に絵がたまっていく一方で、吐き出せていません。体力と精神力のバランスをとる...
2019.02.19 15:47月と六ペンス「怖いという感情についてそれは生と死を最も身近に感じたときなのではないかと思う身体を犯されそうになったとき、私は怖いと思ったこれはまだわかりやすい心については、例えば親に怒られているときはどうだろう怖いと思うはずそれは心を侵されているからだ自己を守ろうとする心が死ぬのを守ろうとするのだ恐ろしいときとは何かが死に、何かが生まれるときなのかもしれないその何かを言い表せないのだだから絵を描く」という詩を...
2019.02.06 15:30文庫「ミストレス」に詰まったエロス苛立ち。が、最後に不思議なほどの平静で終わる。地獄に落ちればいいというような男と女が出てきますが、最後は……私事ですが、過去の恋愛からまだ完全に復活していないので、篠田節子さんの書くエロスは、より心に響きます。また、「やまね」に出てくるキャリアウーマンに共感しましたし、「ミストレス」の年配の女性は、どんな過去があろうとも、かっこいいと思いました。周りに振り回されるくらいなら、孤独に生きたいと思うこ...
2019.01.12 14:58私の恋人という上田岳弘さんの本を読みました。おもしろかった。面白かった。ああ面白かった。久しぶりに心が満たされました。おすすめです。表紙がパウル・クレーの作品だったのと、3回転生している男性や、その想う恋人について書かれているという未知な部分にも惹かれて買いました。書いてあることは世界史の知識があればなお面白いと思いますが、堅苦しすぎず、次へ次へと読みたくなるものでした。また海外に行きたくなりました。私は...
2017.03.26 05:05篠田節子さんのホーラー死都ー以前角田光代さんの「かなたの子」について投稿した中に、篠田節子さんの小説について書いた部分があったと思うのですが、タイトルがわかりました。「ホーラ ー死都ー」でした。5年ほど前に読みました。前回投稿した「スターバト・マーテル」より前に発売されていたので、先に書かれた作品だと思っていましたが、両書をよく見てみると、文庫発行がその順なだけで、実際書かれた順は「スターバト・マーテル」が先でした。どうりで...
2017.03.25 18:06スターバト・マーテル(青ではなく白だった)読みました。篠田節子さんの、スターバト・マーテル。あーー、エロス。出だしの文体がかたい感じで、入り込むのに少し時間がかかりました。男性に対する人物描写にドキドキしましたよ。久しぶりに恋愛漫画を読んだ気分になりました。すごいですね。最初の予想がはずれたかと思いきや、その予想プラス深みが現れ、繰り返されるんです。はやく、はやく、がまん、がまん、はやく、したい、がまん、したいーー、という感じになります。...
2017.03.14 14:56最近絵を描いてないですがお風呂で本読んでます(今回は「かなたの子」です)タイトル通り、絵描いてないです。頭の中では描いてますよ~。家の改装が終わらない限り、日本画の道具を広げられません。日本画を描くには、心と場所に余裕が必要だと思います。特に私は大量に色を作るので、絵皿を広げるスペースがいるのです。また、同時に何枚も描くので。さて、そんな状態ではありますが、常に頭の中では色んな事を考えています。大学院の時、同級生に言われました、‟哲学だね”と。私は哲学とは何かよくわか...