最近絵を描いてないですがお風呂で本読んでます(今回は「かなたの子」です)
タイトル通り、絵描いてないです。頭の中では描いてますよ~。
家の改装が終わらない限り、日本画の道具を広げられません。日本画を描くには、心と場所に余裕が必要だと思います。特に私は大量に色を作るので、絵皿を広げるスペースがいるのです。また、同時に何枚も描くので。
さて、そんな状態ではありますが、常に頭の中では色んな事を考えています。大学院の時、同級生に言われました、‟哲学だね”と。私は哲学とは何かよくわからず、近くの黒板にあったチョークを取って、‟これはなんでチョークなのか”と考えること?と彼に問いかけました。その後哲学入門を読みましたが、やっぱりよくわからないです。
哲学とは、わかるために、どういった考え方をすればよいのかを見つけ出すことみたいです。面白いですね。色んな考え方ができますね。修士論文を書いているときに、先生からある助言をいただきました。‟肯定的な意見だけではなく否定的な意見も探す”とのことでした。当時はその意味が何となくわかったつもりでよくわかっていませんでした。それから昨日まで6年程たって、わかりました。「かなたの子」の解説を読みながらわかったんです。多角的な見方です。色んな方向から見るんです。(当時きっと先生もそうおっしゃったのでしょうが)解説を読みながら、自分が感じたことや考えたことと違う考えが書かれていて、もしかして、研究分野の違う人が読めば、違った解釈をするのではないかと思ったんです。となると、肯定的な意見だけでは、分野が偏ってしまう可能性があります。色んな角度から研究している人がいて、色んな意見があっていいんです。というように、私はいつも何かを考えていて、たまに疑問が解決します。わかるまで疑問は頭のどこかにあるんです。たぶん。
前置き長い。すみません。「かなたの子」、角田光代さんの小説です。
気持ち悪いけれども、読んでしまいます。気持ち悪いけれども、面白かったです。夢に出てこなくてよかった~。言葉のもつ不気味さですかね。何なんでしょう、この気持ち悪さは!表紙のイラストがリアルですよ(文春文庫)。心にきます。結末がはっきりしないところが少しもやっとしますが、そのおかげで不気味さと希望が見えるのでしょうか。読む人が考えるように仕向けてある感じもします。古臭いにおいが、生々しいです。もしかしたら、まだこのような風習といいますか、土地、考え、やり方などが残っている場所があるかもしれません。私の中での昔というイメージと現代が重なるような……。タイムスリップした感覚になれるのでしょうね。泣ける場面もあります。女性にしか経験できない内容もあります。あ~不気味です。お汁粉食べたい。篠田節子さんのある小説を思い出しましたよ。ヨーロッパの島、ヴァイオリンのような楽器、海、快楽の町などが印象に残っています。題名が出てこないです。すみません。とにかく、上手く言えませんがきもろい(気持ち悪く面白い)って感じです。ですが、結末がはっきりしないところは少しもやっとします。ぜひ読んでみて下さい。
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