スターバト・マーテル(青ではなく白だった)
読みました。篠田節子さんの、スターバト・マーテル。あーー、エロス。出だしの文体がかたい感じで、入り込むのに少し時間がかかりました。男性に対する人物描写にドキドキしましたよ。久しぶりに恋愛漫画を読んだ気分になりました。すごいですね。最初の予想がはずれたかと思いきや、その予想プラス深みが現れ、繰り返されるんです。はやく、はやく、がまん、がまん、はやく、したい、がまん、したいーー、という感じになります。
私は24歳位のとき死について詩を書いたのですが、確か白いイメージでした。光もキーワードだったかな。この小説は、社会的な問題も面白く書いてありますが、何より生と死が深くからんでいて、エロスを感じました。エロスといえば、赤いイメージですが、そのような色のイメージは浮かばなかったです。不思議だなぁ。モノトーンの感じはいったい何なんだ。私は小説を読みながら、頭の中で映像が流れるのですが、色が少なかったなぁ。どういうことだろう?一つは、読みながら考えたということでしょう。ん、どういうことだ?この小説は、私も登場人物になっているということなのか?この物語をすぐそばで見ている感じかもしれません。うまく言葉で表現できずすみません。
私は評論家ではないので、解説はできませんが、イッキ読みしたくなる作品です。結末はともかく、焦らされたい方におすすめします。いろんなドキドキを感じて下さい。
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