文庫「ミストレス」に詰まったエロス

苛立ち。


が、最後に不思議なほどの平静で終わる。


地獄に落ちればいいというような男と女が出てきますが、最後は……

私事ですが、過去の恋愛からまだ完全に復活していないので、

篠田節子さんの書くエロスは、より心に響きます。また、「やまね」に出てくるキャリア

ウーマンに共感しましたし、「ミストレス」の年配の女性は、どんな過去があろうとも、

かっこいいと思いました。


周りに振り回されるくらいなら、孤独に生きたいと思うこともあれば、誰かがそばにいてくれてよかったと思うこともある。本能に振り回されることもあるし、それを責める自分もいる。理性で押し殺して、息苦しくなって病むこともあるし、それが私なんだと、自分を美しいと思うこともある。

『心だけは白く。私は絵描きだ。私が生み出すものは、私そのものでありたい。』


半年ほど絵を描く余裕がなく、心だけは柔軟にいようと、本を読んでいます。正直エロスが足りないです。頭が固くなってしまわぬよう、いろんな世界を見たいと思うのです。篠田節子さんの本、もっと読んでみたいです。以前読んだ「ホーラー死都ー」は、本当にすばらしいと思いました。芸術とエロス。頭の中で映画を見ているような、主人公をストーキングしているようなイメージです。ところどころではなく、続いていくんです。おすすめです。


描く描く詐欺のようですが、今年こそは描き上げます。早くここに載せたいです。気長にお待ちください。

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