スイカの模様が世界を広げる
スイカ。
美しい模様、色。
ボーっと眺めていたら、揉み紙の模様に見えてきた。
素晴らしい色、模様。
美しいものを見ると描きたくなる。
リアルに(写真のように)描いて納得した試しがない。私が写真のように描こうとすると、気持ちが入らず面白くない絵になる。実際描いていて楽しくない。描けないことはないが、描きたくない。
面白くないと思って描いたことが絵に現れる。
時間をかけずにその場面を一筆描きのような描き方で表現したピカソの絵を見たとき、私は初めて大人の絵を見て笑った。ピカソの凄さを知った。
スイカ美味しかった。
大人の手が入っていない多くの子どもの絵が面白いのは、素直に表現しているからだ。このスイカの形はこうなっているから、ここの部分はこうすべきだ、なんていうカチカチしたものを感じない。例えば、遊園地に行って楽しかったんだなとわかりやすく感じることができる。
あの時見たピカソの絵はまるで子どもが描いたような絵だった。私はその絵に話しかけることができた。うれしかった。
スイカの皮がきれいで描きたいと思うが、今のところ面白くない絵になるのがわかっているので描かない。そのようにして描かなかったたくさんのものや感情が、噛み砕かれて新しく生まれ変わる。私の絵はそのような生まれ変わりでできているのかもしれない。
#スイカの模様#ピカソ#子どもの絵#面白いとは
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